先日、すんばらしい体験をしてきました。
休館日をいただきちょっとそこまで、若旦那と温泉宿へ一泊。
ぼくらが旅に出る理由はイロイロあって、みんなそれぞれいろんな想いをもって、温泉旅行するのだな~って思いました。
だって私たち、この日をそれはそれは楽しみにしてたから!!!!笑
さーてこんにちは!ちょっとブログ長くなるかも!
お酒と相撲が大好き!新潟県にございます、五頭今板温泉 湯本舘の若女将しょう子です!
ワクワクを取り戻すミニトリップ。
龍言から生まれ変わった#ryugon で一泊してきました。
https://www.ryugon.co.jp/jp/
着いたときから帰りたくない。
もう2泊くらいしたい。
本当すんばらしい時間を過ごすことができました。
チェックインは象徴的なこのソファ?で。
雪をイメージした丸く穏やかなこれに座って、さっそく世界観に引き込まれます。

パブリックスペースの広さと、自由な雰囲気。

今回は、「定額給付金を、生きたお金として使う!」をスローガンに(←笑)、グレードの高いお部屋にしました。
池に面したこだわりあるお部屋。客室に備えられた露天風呂からは、キレイに藻がはった様子がみわたせます。

大浴場の素晴らしい梁。クセはないけど芯から体が温まる泉質はものすごくわたし好みでした。


山へ続く傾斜というか、ゆるやかな斜めをいかした昔ながらの建物とお庭。
ただ古くてモダンなだけじゃない。
人の温かさや文化の共存。
昔からわたしは、「雪ってあったかい」と思っているのですが(雪のない都会の寒さよりも、雪のある里山のほうがあたたかいという意味)
それを体感できるお宿でした。
さすが「雪国を感じる古民家ホテル」です。
そして!!!お料理も!


お料理もとっても楽しみにしてました。
どのお料理も土地を感じる、しかも局地的な、魚沼を感じるお料理が楽しめて、大満喫しました。
発酵や保存、素材の味や燻製など。とても勉強になりました。
改めて、例えば、湯本舘や五頭温泉郷や阿賀野市がもつ食の魅力を思い起こしました。
挙げれば挙げるほど素晴らしいモノで溢れている。そこらじゅうに素晴らしいものがあって、みんなこの「フツーに美味しい」が当たり前のことだと思っている。
タイトルにも書きましたが、新潟県民は根が豊かなのです。
美味しいものは美味しいうちに、を知ってるから県内で消費しちゃう。
代表的なのが枝豆と茄子です。
新潟の人にとってはこの時期当たり前の食材でしょう。枝豆なんてあれば毎日食べるよね。

(湯本舘は最近では、『阿賀野市はたけの座』という農家さんのグループや、地元の即売所などから新鮮なお野菜を仕入れています)
枝豆は、新潟県は作っている量(作付面積)全国一位!けど出荷量はガクンと三位。
なんでかって、作って美味しいから食べちゃうんです、自分たちで!!!
みんな知ってる。朝取りの枝豆をすぐに茹でたときの甘み、香り、美味しさを。
茄子なんて、ものすごい沢山の種類があります。新潟県だけで20種類くらいの茄子があるんです。
うちではこれ。7月から8月にかけては、「笹神なす」を使うことが多いです。伝統野菜で実がしっかりしていて崩れない美味しい。


枝豆と茄子は、本当ごくごく一部の話ですが、本当、私は常々言っていますが、新潟県人のもともとの豊かさがにじみ出て、美味しいものは自家消費、外に出ていかないことがしばしばあります。
あぁ、豊かすぎて…自家消費…笑
あ、話それましたね。ryugonさんのお料理のお話です。
旬の、地元の、伝統絵的なお料理を、たっくさん頂きました。
かなりボリュームがあってビックリ。
少しずつを沢山、ゆっくり時間をかけてっていうのもあるのかもしれませんが、それでもボリュームたっぷりだったと思います。

そしてモチロン。米が最強においしい。
これも新潟県民にとってはアタリマエのことですが、一歩関東出てみなさいよ!「お米ってどこでも美味しいわけじゃないんだな」って気づくはずです。笑
食後はフラフラ歩きながら、国の登録有形文化財に指定されている居間へ。
最後にバーで一杯だけどジンを飲んでからお部屋戻りたい。
流れている映画「雪国」をボヤーっと眺めながら、一人のんびり過ごす。(若旦那さんはお腹いっぱいすぎて先にお部屋へ。笑)
そうだ。夕食の前と、食後の少しの時間、パブリックスペースで過ごしたのですが、なんだかとても良い空間でした。居心地が良い。
お風呂上がりや、これからお食事に向かうお客様が、次々とこのスペースにいらっしゃいます。
食前にジュース飲んだりお酒を飲んだりしてそれぞれが好きなことをして、別に話すわけじゃないけど、お客様同士もゆるやかに繋がっているような、あたたかい気持ちになりました。
田舎の繋がり方、というか。
空間や雰囲気は全然違えど、湯本舘で滞在されているお客様の雰囲気に少し似ていたような気がします。
ああいう、ゆるやかな時間が流れるパブリックスペース、いいな~

(写真は食前のバーで飲んでいる様子)
(久しぶりの方は若旦那さんの髪型に驚かれることでしょう)
ぐっすり寝て、朝風呂入って(なぜか私が入る時は貸切!沢山の方が宿泊しているはずなのに)、朱色の器に盛られた朝ごはんをもりもりいただく。

赤はもともと龍言の色だそうで、魔除けなどの意味があるそう。
安全にいってらっしゃい!の気持ちをのせての朝ごはん。
そしてやはり白飯がうまい。
本当素晴らしい滞在だったな~
1泊じゃあもったいない。
連泊して、中日は少し周りを散歩して、早めに帰ってきて温泉入って、お酒をちびちび飲みながらずっとお庭や坂戸山を眺めていたい。
あ、そうそう。新潟県民は豊かすぎて○○、もうひとつありました。
素晴らしい温泉旅館が県内に沢山あって、気軽にいつでも行けちゃうから、ピョンっと県内で一泊する、連泊ってあんまりしない。
新潟県民は、新潟の中で旅行する人が多いんですよ。
豊かすぎて、温泉旅行が気軽…笑
湯本舘にいらっしゃるお客様はみんなそれぞれ、色んな理由があって来ると思うけど、どんな時でも必ず、お客様は楽しみにしていらっしゃるんだろうなっていうのは、自分たちでも体感しました。
本当に楽しみにしてたし、本当に楽しかったし、心がスーッとなった。
そもそもこれは、旅行なのかな。湯本舘にいらっしゃるお客様にとってもこの一泊は「旅行」なのかな。と少し考えました。
もちろん1年に一回の「旅行」で宿泊する人もいれば、「日常の延長」と思っている人もいると思うんです。
「田舎の我が家」や「上質な日常」、「かかりつけの宿」や「馴染みの一軒宿」などなどいろんな言い方があるけど(最後のはウチ)、そういう、生活の一部のような宿だってあるし、捉え方だってあるのだ。
とにもかくにも私たち宿屋は、お客様に気持ちよく過ごしていただいて、来たときより少し元気になって帰っていただき、また来たい、来るぞ!って思っていただくことを本質に。
ここで過ごした時間を胸に、湯本舘でやれることをやっていこう。^^
久しぶりの長いブログ。
お付き合い頂きありがとございました!
若女将 永松しょう子
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あなたと一緒に、あったかい宿を。
山の馴染みの一軒宿 今板温泉 湯本館
959-1927 新潟県阿賀野市今板795-2
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息抜きが出来て良かったですね。
私は、龍言さんは行ったことがありませんが、テレビで何度か拝見しました。ステキなお宿ですね。
湯本館さんも、気兼ねなく泊まれる素敵なお宿です。
お風呂大好き。また、お邪魔します。
「コロナ」大変でしょうが、頑張って下さい。
中嶋さん、いつもありがとうございます!!!
最高の息抜きをさせてもらいました^^
またお待ちしてますね!