キレイ、美味しい、こぢんまり 山の馴染みの一軒宿

湯本舘の客室が好かれる理由

プロフィール 永松 祥子/ながまつ しょうこ

趣味/お酒(ビールとワイン)
尊敬する人/白鵬
好きな言葉/仕事は楽しく、遊びは本気で。

湯本舘 〒959-1927
新潟県阿賀野市今板795-2 湯本舘
公式ホームページ

若女将 永松 祥子(ながまつ しょうこ)

新潟県の阿賀野市・五頭山の麓で、温泉旅館とカレー屋さんを経営しております。美味しいモノとお酒(特にビールと日本酒!)、そして相撲をこよなく愛しております。座右の銘「仕事は楽しく、遊びは本気で」をモットーに、毎日楽しくお仕事しております♪



2024.03.12 北陸応援割は終わっても、湯本舘のことは嫌いにならないでください
北陸応援割は終わっても、湯本舘のことは嫌いにならないでください
2024.03.12
 

最初にお伝えしますが、今日はグッチ愚痴なブラックな若女将です。読みたくない方はここでストップし読まないでくださいね。しかも長いし。

 

 

さて。あの日を振り返っていこうと思います。

こうなることはわかっていたのですよ…

けどその想像をはるかに超えたとんでもない日となりました。

なんの話かって、そりゃあ北陸応援割「にいがた応援旅割キャンペーン」受付開始日8日のお話です。

※先にお伝えしますが、当館の北陸応援割は予算上限に達したため受付を終了いたしました。

 

そんなに言うんなら参加しなければよかったじゃんって言われるかもしれませんが、それはそれでお客様にもスタッフにも、「参加しない」という選択で良いことはなにもないと思うし、参加はするけど、きっと大混乱になるだろうなと、私は、というか旅館関係誰もが始まる前からわかっていました。

 

以前ブログでもお伝えしたように、北陸応援割をやる!と発表になったときから2月の宿泊キャンセルが急増、なんとも閑散とした2月となってしまいました。

そしてキャンセル後、割引はいつから開始かわからないのにとりあえず3月の予約が増えてきて、今度3月16日の宿泊から利用できると発表があれば、3月前半のキャンセルと問い合わせが増えて。

説明会で旅館ごとに割引の予算配分があると聞き、うちはいくら予算をもらえるかわからない中で、もしかしてすごくすごく少ないかもと想定しながら、お客様には「入っている予約が自動的に割引に変更されるわけではありません」「3月8日10時からお電話でのみ受付開始で、早い物順です。お電話は大変混み合うことが予想されます」と注意喚起。うち電話は2回線しかないのです。

 

 

そして迎えた決戦の金曜日8日。

湯本舘は割引受付開始は10時からとお知らせにもホームページにも書いてあるけど、そんなの大体見ないようですし、朝もはよから電話がなりまくります。

出てみると「北陸割お願いします!」「当館は10時から受付開始です」このやり取り10回を超えた時点で、朝食の準備をしないといけないし、今滞在されているお客様のチェックアウトがあるし、ずっと電話が鳴り続けるのをお客様に聞かせるのも申し訳ないと思い、事務所内の1つの電話をのぞいて、静かに電話線を抜きました。本当申し訳ないです。こんなことはしなくなかった。

 

けどそのおかげで静かにチェックアウトを終えて、そろそろ迎える10時、5分前。

 

受付開始前にできることをやろうと、フロント人は各自トイレ行ったり、既存に入っている予約のリストを確認したり、新規予約の受付方法や空室などを確認。

 

そして1分前、ついに電話線を差しこむ。

 

そこからはもう、夜までずっと死闘でした。きっと受ける側も電話くれているお客様も、死闘でしたよね。受話器を切った途端になり続ける電話。本当壮絶でした。

 

私はウェブ予約のほうを担当。

楽天トラベルの北陸応援割クーポン発行が同じく10時からだったので、どんどん入ってくる予約通知と、電話予約でオーバーブッキングにならないように必死に部屋をおさえて、

湯本舘のホームページから予約して備考欄に「北陸応援割を希望します」と書いている方は、それだけでは割引適用とならず対象外になるから、それを伝えたいのに回線があかないし、気づいてくれること、電話がつながることを祈るのみ。

そろそろ電話担当のスタッフがキツそうだったので息をさせてあげようと「次私変わるよ」と、電話受付に交代。

電話に出るなり電話先のお客様は「やっと繋がった~何十回もかけた~」と、本当そうですよね…申し訳ない…(涙)

そうこう電話受付しているうちに、まだまだ流れてくるインターネットからの予約。こりゃあ一旦、ネット予約止めたほうがよさそうだ。

 

そしてお昼も過ぎた頃、「そろそろ予算達するよね、危ないよね」と、若旦那が一生懸命計算して「残りこのくらい!」と電話受付と連携をとる。想像以上の勢いとスピードにおののく。こりゃあ、もう終わるよ。割引使おうと(たぶん思って)事前に予約してた皆さん、まだこんなに電話来てないよ…もう終わっちゃうよーーーと心のなかで叫ぶけどどうしようもなく。

そして迎えた予算に達するその瞬間、若旦那から「今の電話からはストップで!」

 

そう。このように、湯本舘の予算は上限に達しました。15時過ぎくらいだったと思います。

 

すぐにホームページや各SNSで受付終了を書き込み、けどそりゃあそうですよね。見ないですよねきっと。その後も永遠にかかってくる電話。

 

ここからは残念な声のお電話ばかりで、「当館分は予算に達し受付を終了しました」とお伝えすると「じゃあまた今度にします」と「じゃあ今入れてた予約キャンセルで」の繰り返しが続きます。

 

夕方ころ、やっと電話が途切れるようになってきました。5秒くらい。

その合間をぬって、ホームページから予約して対象にならなかった方に電話をかけて、受付が終了してしまったことを伝え、キャンセルを承り、けど5件に1件くらい、「そっかー、けどそのまま予約にします!」という方もいらっしゃって、心の底からホッとして感謝する。

普通に予約を受けれるありがたみ…

昔の、割引とか関係なかった世界…

そんな妄想に浸ってる時間はなく、まだまだ電話はかかってくるので電話応対に勤しみます。やば、もうこんな時間だ、着物に着替えてご挨拶に行かなくちゃーーー

ご挨拶している時にお食事処のテレビみたら夕方のニュース新潟版が流れていて、「北陸応援割、予約受付の宿の今」みたいなのが、鵜の浜温泉だったかな。

お宿の方が言ってました「電話が鳴り止まず、すぐに受付終了になりました」わっかるーーーーその気持ちすごくわかります!!!!!(涙)

 他にも月岡温泉が他のチャンネルで出ていたようで、それを見た方が多かったのかもう割引予算残っている宿あんまりなさそうだなってわかってくれたのか、20時ころにやっと電話がやみました…

正直少しホッとしたし、やっと息したなっていうの想いでした。

 

とてつもない壮絶な決戦の金曜日は、静かに夜を迎えたのです。

 

 

 

…これで終わりって思ったでしょう。まだなんです。まだ先があるんです。

 

 

翌日9日土曜日、朝食を準備しながら7時過ぎくらい、電話がなります。

 

 出ると「北陸割、まだ残ってますか?」「当館の予算は上限に達し…」

 

この電話がまた、永遠に続くんです!ビックリ!全然終わってなかった!さすがに一人では電話対応が無理で、大女将にヘルプを乞います。(若旦那は朝から出張)

 

ファックスの受け皿見てみると、大量の予約「取消」帳票が!!!ひえ~!

この日だけでA4のコピー用紙100枚以上(それどころではない?)は使った気がします。もう紙で予約出すのやめようかな。

 

そして、やはり。「〇〇日に予約しているんですけど北陸割に差し替えてください」という電話も、この日は本当にたくさんで…(涙)

あんなに、「事前に予約していても、8日に電話で取り直しの割引受付しなければ割引適用にはなりません」と伝えたに…(涙)

 

予算に達し受付終了しましたと伝えると「えーーー8日以降に電話すれば大丈夫って言われた」とか「昨日電話したけどずっと話し中で繋がらなかった」と、ご理解いただけない方も多数。私の書き方や伝え方が悪かったのかもと少し自己嫌悪になりました。

けど、本当に申し訳ないけど、もう、ないものはないのです…

 

そんなこんなで9日はうってかわって予約キャンセルの嵐。猛吹雪。(実際外は吹雪いていました)(アルビのホーム開幕戦だったのに、ビッグスワン大丈夫かなとか思いつつ)(この受付開始日が8日じゃなかったら開幕行けたにチクショーーーー)

 

けどそんな中でも、普通に予約してくるお客様も、キャンセルしないでその予定のまま行く!という方も沢山いて、本当に嬉しくて、さっきも書きましたけど、割引とか関係なしに、普通に予約を受けられる幸せをかみしめました。

 

 

思い返せばここ数年、GOTOトラベルキャンペーンや県民割など、常に何かしらの割引があったりして、感覚がオカシクなっている期間が続いていました。

それがやっと、去年の6月に大体の割引が終了、7月のお客様入れ込みの落ち具合は過去最高のものでしたが、それが段々と、「割引ないのが当たり前」のように昔の感覚に戻ってきて、秋は今までのような、「秋めいてきて行楽シーズン、なんか旅行行きたいな」って、普通に旅に出る方が増えてきたように感じていました。

新潟の下越地方はインバウンドの波はまだ来ておらず、海外からのお客様は少ないので、本当昔の雰囲気に戻ってきた、というかむしろうちで言ったら、ここ数年でお客様の層も変わっているので(団体→個人)とても穏やかで静かで良い雰囲気だなって感じていました。

きっとみんなが、よしー!2024年こそ、絶対良い年にするぞ!と迎えたお正月に、まさかの大きな地震。

北陸を中心にとんでもない被害、新潟県内も西区の被害が解決せず未だ残っている中、全く被害がなかったうちは本当にありがたいと思いましたし、今でも苦労されている被災地の皆さんには応援の気持ちを常にもっています。

 

けどだからこそ、こういう形の支援は果たしてどうだったのでしょうか。

 

支援対象にしてもらって何を贅沢なこと言ってんだ、って思われるかもしれませんが、割引が発表されてから、幸せなことなんて振り返ればほとんどなくて。

閑散とした2月(いつもなら、地元の方、新潟県内の方が温泉に入りたくなる良い時期なのに)、そしてなんと言っても、割引対象にならなくてガッカリするお客様、それを申し訳ない気持ちで受ける私たち。

 

地震が起こってしまったのは防ぎようのないことで、誰を攻めることもできないし、それによって気持ちが滅入って予約をキャンセルしたり、新規予約が減ることはしょうがないことなんです。

 

ただそれでもいつか、また旅に出たい、温泉行きたいなって気持ちになる時が来る。

 

だから本当は「大丈夫。被害にあってない所は沢山あるんだから、元気な私たちは旅に出ようぜ!」「自粛するのをやめましょう」って、国をあげてPRしてほしかった。

 

支援してもらってこんな事言うのは間違っているのかもしれないし失礼かもしれないけど、本当に、なんとも複雑な思いになった今回の割引キャンペーンだったので、すんごい愚痴全開のブログになってしまいましたが、書き綴ってみました。

 

暗ーーーーーー若女将、暗ーーーーーー!!!!笑

けど冒頭にも書きましたが、北陸応援割は終わっても、湯本舘のことは嫌いにならないでください!(懇願)

 

そして幸運にも割引をゲットされた皆さん、本当とってもラッキーです!せっかくですのでぜひ思いっきり楽しんでくださいね!お会いできるのを楽しみにしています!

そしてもしだったら今回お得に宿泊ができるので、ぜひもう一泊、どこかで旅行を計画するのも良いんでは?♪ それは湯本舘じゃなくても良くて、普通に旅行を楽しんでほしいのです。

 

 あと!北陸応援割は終わってしまいましたが、4月はまだまだお部屋の空きがございますので、普通にご予約いただけることを心から祈っております!!!

 

 

あーーー!!!

誤字脱字ないか読み直していて、あんまり良くないことを思い出してしまった。

今回このキャンペーンのプロモーションとして、東京駅とか関東圏の駅などで流れるらしい、「にいがた応援旅割キャンペーン、実施中!」みたいな動画に、私少しだけ出る予定なんだったーーーーもうキャンペーン受付終わってんのに、なんか申し訳ないし、なんか、どうなんでしょうねーーーーー(受付開始2日前に撮影済み)

たまたま見れた人はぜひ笑ってやってください(爆)

 

 

よし。暗いブログ書いたから、すぐに新しいブログ書こう。明るい、3月のお料理の話でも書こう!

今月も美味しいです!楽しみにしていてください!(チラ見せ)

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若女将 永松しょう子
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あなたと一緒に、あったかい宿を。
山の馴染みの一軒宿 今板温泉 湯本館
959-1927 新潟県阿賀野市今板795-2
tel0250-66-2321 fax0250-66-2230
E-mail info@gozu-yumotokan.com
web https://www.gozu-yumotokan.com/
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