お酒と相撲大好き!新潟県にございます、五頭今板温泉 湯本舘の若女将しょう子です!
満開の桜が猛吹雪で散り始めています❀
明日は雨が降るようなのでそれで今年の桜は終わりでしょうかね。けど長く楽しめたし、本当に美しかったし、お天気もおだやかでとても良い10日間を過ごせた気がします。
桜のみなさん、今年もありがとうございました!
さて。タイトルの「居酒屋ぼったくり」。なんて名前!笑
これは作家・秋川滝美さんの小説のタイトルで「居酒屋ぼったくり」
だいぶ前に買った本なのですが、最初だけ少し読んでそのまま放置していたものを、やっと読み進めました。笑(こういうこと、よくある)
読み始めた時、「あ、なんかすごく読みやすい、疲れない、軽めの小説だな」と思って、じゃあ今じゃなくていっか!と置いていたのですが、今回は、なんだかスーッと入ってきて一気読み。
というのも、最初の1話目から、馴染みのお酒「吉乃川 厳選辛口」の熱燗がお話に出てきたのもあるかもしれません。

ざっくりとあらすじをお話すると、
「ぼったくり」という名の少々物騒な名前の居酒屋を営む姉妹と、下町の人情あふれる常連さんたちのお話。
心のこもった美味しいお料理とお酒が提供されるのだけど、お店を始めた亡き父からしたら「誰でも買えるような酒や、どこの家庭だって出てくるような料理で金を取るうちの店は、もうそれだけでぼったくりだ!」と自嘲たっぷりにいつもつぶやくで、じゃあ店名を「ぼったくり」にしてしまえ!と常連さんから言われ、お店の名前を「ぼったくり」に。笑
常連さん達はお金を出し合って「ぼったくり」の暖簾までプレゼントしてくれたそうだからスゴイ関係性ですよね。笑
そんなお店をはじめたご両親が亡くなった後も、娘姉妹があとを継ぎ、お店を続けている。美味しいお料理とお酒が出てくる、きっとその人達にとっては日常の様子が小説になった、ライトノベル。
ショートショートのように、一冊の文庫本に5話ほどお話がはいっていて、11巻まで出ているそう!(続きに「おかわり」という続編もあるらしい)(調べたらコミックや、ドラマにもなったらしい!)
私はまだ3巻までしか読んでいないので、まだ姉妹とも若いのにご両親が亡くなってしまったの早いよなーとか、今はないけどもしかしてこれから色恋沙汰も出てくるのかな~とか読んで想像しています。まだ3巻ですもんね!
さっきも書きましたが、一番最初のお話に、吉乃川の厳選辛口を燗にして、鶏の煮こごりをつまみに飲む、というシーンがあって、これがまた、なんともなんとも、美味しそうなんですよーーーー。それがあって一気に読み上げちゃった感じでもあります。そして次の日には手羽元の煮物を作って、翌日の煮こごりと吉乃川厳選辛口を楽しんだのは言うまでもありません。笑
で、2巻の最後に「満点と赤点」というお話が出てきて、その内容が、なんともなんとも。「居酒屋ぼったくり、うち(湯本舘)みたいだな~」と感じる部分が沢山あって。
詳しく書くとせっかくの読み物がネタバレになってしまうので、今度ぜひ読んでみてほしいのですが(本当読みやすいので滞在中だけで1冊余裕で読めちゃいますよ!)、一文だけご紹介すると、
「疲れたときにやってきて、ちょっとだけ元気を取り戻す場所。『ぼったくり』はそういう店にしたいと思ってます」
「ちょっとだけなのか?」
「全部取り戻してもらえるのが一番いいけど、それは望みすぎ。うちの店はそこまでじゃないです。来たときよりちょっとだけ。」
「来たときよりちょっとだけ元気に。それが、この店のコンセプトか」
「そんな大げさなものじゃないですけど、ぼったくり料理でお金をいただくからには、笑顔のひとつぐらいは持って帰っていただかないと罰が当たります」
という部分。
(こんな感じでほとんどが会話形式で進むので簡単に読みやすいんでしょうね~)
湯本舘は、「ぼったくり料理」を出しているわけじゃなく、しっかり考えた旬とオモシロイ組み合わせをお客様に提案、提供しながら、一緒に美味しいお酒をご用意しています。
そこには温泉もあって、美味しいお料理にお酒にのんびりした時間、いつもより少しだけ上質な日常をお過ごしいただくことで少し良い気分になって、明日からの活力につながるような、そんな場所を目指しています。
まさに先月書いたブログがそう。湯本舘は「非日常」を感じる宿ではなく、「ちょっと上質な日常」を過ごせる、気楽な宿です♨
だから、この小説を読んで、改めて思うことができたんです。
皆さんに、うちで過ごすことで少しだけ元気になって笑顔で帰ってもらいたい。
で、またいつか来た時も、そういう気持ちになってもらえる宿であったら嬉しいなって思います。
よし4巻以降も買わなくちゃ!
けど今読んでいる本も、なかなかオモシロイんだよな~
マシュー・サイドの「失敗の科学」。これもまた、後日ご紹介しますね。こっちはきっとダークな私が出てくるブログになりそうです。笑
乞うご期待。
若女将 永松しょう子
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あなたと一緒に、あったかい宿を。
山の馴染みの一軒宿 今板温泉 湯本館
959-1927 新潟県阿賀野市今板795-2
tel0250-66-2321 fax0250-66-2230
E-mail info@gozu-yumotokan.com
web https://www.gozu-yumotokan.com/
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先日 湯本館で とても上質な日常を過ごさせていただきました。
お陰様で 千葉に帰ってからも 体調良いです。
夫婦で 湯治宿を巡っておりますが 湯本館さんが 一番落ち着きます。
いつのまにか 若女将祥子さんも 風格でてきて 立派に成長されましたね。千葉から 応援してます。
いつも本当にありがとうございます!
温泉三昧で、少し体が楽になりましたでしょうか。
のんびり過ごしていただけるのがなによりです♨
またぜひお待ちしておりますね^^